2024年11月19日8:30
会計バンクは、スポットワーカー専用アプリ「確定申告 for スキマバイト」を2024年11月14日から提供開始した。同社では、タイミーと業務提携契約を締結し、スポットワーカーに向けた確定申告などにおける不安解消に向けた各種取り組みを展開するそうだ。
フリーランスが活躍できる社会を目指す
ファクタリングやあと払いも提供
創業70年の会計事務所を母体とするソリマチグループのFinTech(フィンテックベンチャー)として生まれた会社だ。新たな信用基盤で、フリーランスが活躍できる社会を作ることを目指している。小規模事業者やフリーランスに対し、金融サービスの企画・開発を行っている。
例えば、「スマホ会計FinFin」は、スマートフォンにより全自動で確定申告を完結できる会計アプリだ。銀行APIやAI-OCRを駆使し、仕訳の自動化を極力行うとともに、確定申告初心者でも簡易に最後まで到達できるよう、会計バンク独自の対話型UX/UIを搭載している。また、「スマホインボイスFinFin」は、請求書や領収書の作成・管理をスマートフォンのみで行えるアプリだ。シンプルな機能を追求しており、簡易に運用可能だ。さらに、請求書を買い取り、すぐに現金化できるファクタリングサービス「FinFinファクタリング」、請求書をカードであと払いでき、最大60日後に繰り越し可能な「FinFinカード決済(請求書後払い)」など、事業主の資金調達を支援する機能も提供している。
会計バンク株式会社常務取締役COO小林紳一氏は「会計バンクは新たな信用基盤づくりに向けて挑戦しています。今年7月に金融庁からの金融サービス仲介業のライセンス登録を完了しています。こちらの認証を受けると同時に、FinFinシリーズをタッチポイントとして、新たな信用モデルを考慮した会計・金融サービスを構築しています」と話す。その中で会計データ、金融データ、信用モデルを組み合わせたサービスの展開を目指している。
スポットワーカーの確定申告の不安解消へ
質問に回答するだけで確定申告が可能
スポットワーク市場は急速に拡大しており、登録者数は2,500万人に上るといわれる。タイミーの登録情報から算出すると、本職を持ち、副業での利用が半数以上といわれており、多くのスポットワーカーが確定申告への不安を抱えている。
例えば、本業を持つ人で年末調整をしている人はスキマバイトでの給与所得が20万円以上となると、確定申告が必要だ。また、本業があり、年末調整をしていない人については本業とスキマバイトで103万円を超えると確定申告が必要となる。
タイミーワーカーへのアンケートによると、「確定申告に対する意識」として、「今まで意識したことがなかった」「調べてみたがよくわからなかった」が合わせて85%となった。また、「年収の壁」の認知は97%と高くなっている。さらに、「確定申告がよくわからない」人は6割を超え、「確定申告は難しい、大変」と感じる人も多かった。確定申告アプリの親和性やタイミーに期待する声もあった。
11月14日から提供開始した「確定申告 for スキマバイト」は、100万人のスポットワーカーの利用を想定したアプリだ。
「FinFin」シリーズでの知見を活かし、スポットワーカーにとって必要な機能を絞り込み、確定申告を行うことが可能だ。勤務や扶養の条件から確定申告の壁を表示。源泉徴収票は、写真でもPDFでもAI-OCRで取り込みができる。取り込んだ源泉徴収票をもとに自動で確定申告書を作成し、e-taxと連携してスマホから提出することができるという。スポットワーカーの不安を解消するため、質問に回答するだけで確定申告が可能だ。同社では目標管理機能を同時にリリースした。
今後の機能拡張は?
タイミーとワーカーのウェルビーイング向上へ
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