2024年11月22日7:50
ネットスターズは、SCSKサービスウェアと連携し、福岡県田川郡香春町(かわらまち)のふるさと納税返礼品事業者である香春町商工会に、「ふるさと納税デジタル商品券サービス」を提供開始した。
ふるさと納税制度における返礼品基準の厳格化により、返礼品に登録できる地場産品が減少しているため、地域ならではのサービスを体験できるデジタル商品券が、魅力的な地場産品として注目されている。
デジタル商品券は、寄附者がその地域を訪れて利用することで、「地域を応援したい」というふるさと納税本来の趣旨に沿ったサービスだという。単に「モノ(地場産品)」を送る返礼品とは異なり、地域を訪れて「コト」を体験し、地域の魅力を伝えることで、地域のファンを増やすことができるそうだ。一方で、地域の事業者にとっては新たな販路の開拓と顧客獲得の機会を創出でき、地域経済の活性化につなげるという。
特徴として、返礼品の商品券を利用するだけでなく、訪問にともなうほかの消費行動も創出する。また、地域のモノ(地場産品)の購入だけでなく、観光や文化の体験など、コト(体験)にも利用できるため、来訪した寄附者は地域に対する愛着や関心が高まり、リピーターやファンの獲得につながる。さらに、コト(体験)消費は、モノの消費よりも物理的な製品、資源の利用、廃棄物の発生などを抑えるため、環境負荷が少なく、持続可能な地域づくりにつながるそうだ。また、地域の事業者が、商品券で取り扱う地場産品や体験をSNSで発信するなどすることで、地域全体でまちを盛り上げるまちづくりにつながるという。
なお、SCSKサービスウェアは、「ふるさと納税デジタル商品券サービス」全体のサービス設計と運用管理を担い、自治体や商工会との連携を強化し、地域経済の活性化を支援する。ネットスターズは、少ない工数でデジタル商品券の発行から利用状況の管理まで一括して取り扱えるシステムを提供する。
両社では、今後さらに地域経済の活性化や持続可能な地域社会をサポートする取り組みを強化するため、地域の特色を活かしたデジタル商品券を開発し、自治体が抱える課題の解決策となる「ふるさと納税デジタル商品券サービス」を全国の自治体に広く展開できるよう努めていきたいとしている。