2011年6月29日18:15
NTTデータは、エンタープライズ向けパブリッククラウド「BizXaaS(ビズエクサース)プラットフォームサービス」のラインナップである「BizXaaS EC」の新サービスメニューとして、2011年7月から「BizXaaS EC店頭来店ポイント」サービスの提供を開始すると発表した。
BizXaaS EC店頭来店ポイントは、店頭に設置した端末にスマートフォンもしくはおサイフケータイをかざすだけで来店ポイント付与が可能となるサービスである。実店舗およびEC運営者は、クラウド型のEC機能提供サービスであるBizXaaS ECに店舗端末費用と最小限の管理費用を追加するのみで導入ができるという。なお、BizXaaS ECは、最短72時間でECサイトを立ち上げることができるとともに、ECオープンソースであるEC-CUBEをベースに拡張した150超のEC機能を提供している。
BizXaaS EC店頭来店ポイントを導入する実店舗やEC運営者のメリットとしては、おサイフケータイだけではなく、FeliCa機能を持たないスマートフォン(iPhone、Android系端末)にも対応する。また、来店ポイントを利用してもらうことにより、来店したが購入に至らなかったユーザーの把握ができ、より広い顧客に対するマーケティングが可能となる。
EC運営者のメリットとしては、通常、SEO対策やキャンペーンの実施によってEC会員獲得のためにコストが発生するが、同サービスの導入により店舗機器の購入とわずかなランニング費用で、すでに店舗に来店しているECの見込み顧客層にEC会員登録を促すことができるという。
利用者にとっては、リアル店舗の来店ポイントとECポイントを統合管理することができ、店頭来店によって貯めたポイントをECサイトで使用することが可能だ。また、ポイントカードを持つことなく、携帯端末でポイントを一元管理することができる。
BizXaaS ECを導入済みの実店舗およびEC運営者は、安価な初期設定費(10万円/サーバ:初回導入時のみ)とサービス利用料(月額300円/リーダライタ)のみでサービスが利用できる。また、最短5営業日で導入が可能だ。なお、BizXaaS EC未導入の店舗などは、上記料金に加え、BizXaaS EC初期導入費用333万円とサービス利用料月額37万円でサービスが利用できる。
NTTデータでは今後、BizXaaSプラットフォームサービスの顧客接点系サービスを拡充し相互にデータ連携させることにより、実店舗およびEC運営者の短納期・低コストへのニーズに対応するとともに、クラウドサービスでの顧客接点の統合的な捕捉、フロントとバックのトータルサービスの提供などを検討している。NTTデータは、今後拡大が見込まれるO2O(Online to Offline)市場に先駆けて、同分野への取り組みを進めていきたいとしている。