2025年5月19日12:25
2031年3月に300万人の新規会員と4兆円の取扱高の拡大へ
丸井グループは、2025年5月13日に2025年3月期の決算を発表した。グループに「エポスカード」などを有するフィンテック事業のカードクレジット取扱高は第4四半期の取扱高は1兆1,517億円(前年比110%)となり、過去最高を記録した。また、分割・リボ取扱高の取扱高も好調に推移し、手数料収入は8%増の596億円と順調に拡大している。同社では、「好き」を応援するカードなどを強化することで、丸井グループの創業100周年に当たる2031年3月にフィンテックで300万人の新規会員と4兆円の取扱高の拡大を目指す。
フィンテック事業は17億増益に
加盟店手数料は安定して推移
丸井グループの決算は、EPS(1株当たり純利益)が10%増の143.2円、ROEは34年ぶりに10%超となる10.6%、ROICは3.8%で、3指標すべて計画を達成したという。
グループ総取扱高は、順調に拡大し過去最高を更新。連結営業利益は9%増の445億円となり、同期利益は前期を19億円上回る266億円となり、 営業利益・当期利益ともにコロナ前を超える水準となった。ただ、計画には5億円足りない結果となった。
セグメント別では、小売は16億円の増益で、計画差+1億円、フィンテック事業は17億円の増益だ。
注目のフィンテック事業は、今期は、取扱高の拡大にともない収入が増加した。また、ポイントプログラムの見直しによる費用の抑制などがあった結果、17億円の増益となった。
第3四半期決算の際の見通しからは、取扱高の減少により収入が-3億円、UX改善にむけた戦略的な取り組みへの経費執行などで費用が1億円増加し、計画には4億円届かない結果となるそうだ。
カードクレジット取扱高は、第4四半期の取扱高が1兆1,517億円となり、第4四半期では過去最高となった。
また、下半期の加盟店手数料率は1.21%で、24年3月期の上半期以降は安定して推移している。
注目の分割・リボ取扱高の前年比は110%で推移し、手数料収入は8%増の596億円と順調に拡大したそうだ。
今期の振り返りとして、フィンテックはコロナ禍からの回復が想定より遅れたこと、また、ゴールドカードの新規会員が伸び悩んだことで、計画を下回ったという。
26年3月期の営業利益は470億円、29億円の増額を見込んでいる。26年3月期の見通しと中計公表計画差として、営業利益に関して、フィンテックの-60億円を中心に、 連結では100億円届かない状況だ。
「好き」を応援するカード会員拡大
41年にはゴールドカードを上回る会員数へ
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