2024年5月27日8:55
TISは、キャッシュレス決済を利用している親世代(20-69歳)と、子世代(15-19歳)を対象とし、キャッシュレス決済の利用実態や、キャッシュレス決済に対する意識や価値観について調査を実施した。

経済産業省によると、2024年の国内のキャッシュレス決済比率は42.8%と初めて4割を超え、将来的には80%まで引き上げを目指し、必要な環境整備が進められている。TISでは、注力すべき社会課題の1つに「金融包摂」を掲げ、安全かつ円滑なキャッシュレス決済を実現するためのシステム開発に取り組んでいるそうだ。
そうしたなか、大人だけではなく子ども世代にも浸透が進むキャッシュレス決済について、“親”と“子ども”双方の意識や価値観、利用実態を同調査によって可視化することで、キャッシュレス社会におけるより豊かな未来の実現に向けたヒントを考察した。
まず、子どもがお金を利用する手段として、「キャッシュレス決済(交通系ICカード/バーコード決済/プリペイドカード/デビットカード/クレジットカード/スマートフォン決済)」が最も安全と回答した方は全体の57.9%で、「現金」の41.6%を上回る結果となった(単一回答:全体 n=700)。なかでも20代の若い親世代では「現金」の回答は22.0%と、キャッシュレス決済派の傾向が強いことがわかった(単一回答:20代 n=100)。さらに、家庭でキャッシュレス利用に関する教育をしていない家庭では安全な決済手段を「現金」とする回答が50.5%と高い一方(単一回答:キャッシュレス利用に関する教育は受けていない/行っていないと回答した10~60代 n=214)、キャッシュレス利用に関するセミナーや勉強会に参加している家庭では「現金」は29.1%にとどまるなど(単一回答:キャッシュレス利用に関するセミナーや勉強会に親子で参加していると回答した10~60代 n=55)、教育の有無による差がみられた。
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