2025年7月26日18:00
AltX Researchは、同社が開発を進める日本のための自己主権レイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、KDDIと新たにビジョンパートナー契約を締結したと発表した。
JSCは、イーサリアムとの完全な互換性を備え、日本国内の産業リーダーによってバリデートされる、日本発の基盤的ブロックチェーンインフラストラクチャーだという。ブラックリスト適用やトランザクションの優先制御を組み込んだ「コンプライアンス重視」のレイヤー1ブロックチェーンとして設計されており、ユーザーの利便性を維持しながら、規制に準拠したデジタル資産サービスを提供するための砦として機能するという。同基盤の上に構築されるのが、検証済みのアイデンティティ、規制遵守、リスク管理をオンチェーンで直接担保するために必要な機能を備えたモジュール形式のスイート「Mizuhiki(ミズヒキ)」だという。業界やユースケースに応じた設計となっており、企業は分散したオフチェーンのプロセスに頼ることなく、規制に対応したデジタルサービスを立ち上げ、運用することが可能だとしている。
JSCが国内の最新規制動向に柔軟に対応可能な、日本発かつ国内最大規模のブロックチェーンとして期待されていること、加えてKDDIがバリデータ事業の拡大を視野に入れ、JSCとの連携によるシナジー創出を見込んでいることから、今回のビジョンパートナー契約締結に至った。
今後は両社で連携を進め、KDDIによるJSCバリデータ事業の具体的検討およびJSCリソースを活用した国内向け新規サービスの実証実験に向けた準備を進めるそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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