2025年8月27日8:47
Vポイントを運営するCCCMKホールディングス(CCCMKHD)は、GMOインターネットグループにおいてマーケティングリサーチ事業を展開するGMOプレイアドとともに、V会員の購買・行動データでセグメント可能なオンラインリサーチ「Vアンケート」に、AIが回答者一人ひとりの答えに応じて質問を自動生成し深掘りするインタビュー機能を組み合わせた新たなマーケティングソリューション「デプスル」の提供を2025年8月26日より開始した。

従来、マーケティングリサーチにおいては、「定量調査(アンケート)」と「定性調査(インタビュー)」はそれぞれ独立したプロセスで実施されており、両者の結果を統合・分析するためには多くの時間とコストを要していた。特に定性調査は、実施予算や担当者のスキルに依存しやすく、大規模な実施や再現性のある運用が困難となるなど課題があったそうだ。
こうした課題を解決するために誕生したのが、CCCMKHDが提供するV会員向けの定量調査「Vアンケート」と、GMOプレイアドが提供する生成AIを活用したデプスアンケート「Depth X byGMO」を組み合わせた、ハイブリッド型リサーチソリューション「デプスル」となる。
同ソリューションでは、約1,890万人の対象者からVポイントの購買・行動データをもとに、最適なターゲット層をセグメントする。続いて、セグメント対象者に対して「Vアンケート」を通じて仮説検証等に資する定量調査を実施した上で、生成AIによるデプスアンケート「Depth X byGMO」に誘導する。「Depth X byGMO」では回答内容を生成AIによって動的に深掘りすることで、回答の理由や感情など、生活者のインサイトを引き出す。これにより、大規模なリサーチにおいても、従来より短期間・低コストで多様な潜在ニーズを抽出することが可能になるという。
具体的に、ターゲティングでは、約1,890万人の生活者パネルから、購買データ・行動データ・属性情報や志向性データなどをもとに最適な対象者層を抽出する。性別・年代・属性・年収・興味関心など、目的に応じた柔軟なセグメント設定に対応している。
定量調査(Vアンケート)は、「Vアンケート」を活用し、上記で抽出した対象V会員へのWEB調査を行う。目的に応じた調査設計で、仮説検証、セグメントや時系列比較、満足度調査など多角的な定量分析を実施する。
デプスアンケートでは、許諾を得たV会員に対し「Depth X byGMO」に遷移させ、アンケート結果をもとに生成AIを通じて対象者の回答を動的に深掘りする。一人ひとりに応じた質問を投げかけ、なぜそのような選択をしたのか、どのように感じたのかといった感情や背景まで把握する。
レポーティングでは、定量・定性調査のデータを統合し、「アンケート集計表」「マインドマップ」「インサイト分析サマリ」の3つのレポートを納品するという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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