2025年12月5日8:28
ネットスターズは、2025年11月、中東・アフリカ最大の金融機関であるカタール国立銀行(QNB)グループが、GCC(湾岸協力会議)地域で初めてWeChat PayによるEC決済の受け入れを可能にする取り組みを支援した。同プロジェクトはDarwish Holdingとの緊密な協力のもと実現したそうだ。同取り組みにより、QNBのEC加盟店はWeChat Payを決済オプションとして提供できるようになり、増加する中国人観光客や在住者のニーズに応える。現在、Darwish Holding傘下のFifty One East、Fnac、iSpace、Toysaloonaなど、カタールの一部小売店のオンラインストアでサービスが開始されている。

微信(WeChat)の広範なECエコシステムをGCC地域に統合することで、金融包摂の促進とデジタルイノベーションの推進が期待されるという。顧客は地元加盟店で安全かつシームレスな取引を体験でき、ショッピング体験が向上する。QNBはeコマースおよびデジタル決済のイノベーション分野で先駆者として、カタールの金融・銀行業界の変革を牽引しているそうだ。
QNBはデジタルバンキングのリーダーとして、強固な加盟店管理インフラと高度なペイメントゲートウェイシステムを活用し、同ソリューションの導入を成功に導いたとしている。Darwish Holdingおよびネットスターズと連携し、国際的なセキュリティ基準への完全準拠と地元加盟店との円滑な統合を実現したそうだ。
Darwish HoldingはQNBおよびネットスターズとのパートナーシップを通じて、カタールのEC分野にWeChat Payを導入することで、グローバルな消費者ニーズを先取りし、最高水準の小売体験を提供する姿勢を示したという。中国からの観光客誘致を目指す国の取り組みを支援し、顧客のニーズに合わせたシームレスな決済ソリューションを提供することは自然な流れだったそうだ。Darwish Holdingおよびその子会社は長年にわたり小売イノベーションを推進しており、今回の協業はカタールを現代的で歓迎される旅行先としてさらに強化したという。
ネットスターズは、カタールのEC分野へのWeChat Pay導入を通じて、グローバルにシームレスかつ安全な決済体験を拡大するというミッションに沿った取り組みを進めている。同施策はカタールにおけるキャッシュレス化の推進と、居住者・訪問者双方の日常サービス向上につながるとした。
同戦略的協業により、WeChat Payを提供しているテンセントは、中国人観光客がカタールでの旅行やオンラインショッピングをより快適に、安全かつ効率的に決済できる環境を提供し、地域におけるWeChat Payの存在感をさらに強化するそうだ。















