2025年12月5日8:00
日本電気(NEC)は、Stripe が提供するユニファイドコマースソリューション「Stripe Terminal」に対応した決済用端末 Stripe Reader S700 (以下 S700)と、NEC の顔認証技術を活用した決済サービスの連携の検討を行っている。NECでは、2025年11月12日 ~ 11 月14日に開催されたSingapore FinTech Festival2025 (SFF25) で、顔認証決済が体験可能なデモを行った。
Stripe Terminal導入で先行するAPACで訴求
来場者の反応も好評
「Stripe Terminal」は、店頭決済とオンライン決済を統合したユニファイドコマースソリューションで、世界 25 カ国で展開している。日本でも2025年9月3日に提供を開始した。NECでは、世界 No.1 の認証精度を誇る顔認証技術を用いた顔認証決済の普及に努めてきたが、日本よりも対面決済の展開で先行するシンガポールをはじめ、APACでの展開を視野に入れ、Stripeと商談を進めているとした。
NEC 金融ソリューション事業部門 デジタルファイナンス統括部 プロフェッショナル 藤田俊希氏は「Stripeの日本のパートナーシップを推進するメンバーがおり、ディスカッションした際に、SFFで展示して反応を見てみようとなりました。APAC市場との相性も良いです」と説明する。SFF2025では来場者に顔認証決済を試してもらい、登録・決済を行うとコーヒーを提供した。決済のスピードも含め、来場者に好評だったという。
NECでは過去のSFFでも顔認証決済を展示するなど、APACでの普及・浸透に努めてきた。来場者には、顔認証決済のセキュリティに加え、「UI/UXも含めた顧客体験の向上をアピールしています」と、 NEC Asia Pacific Digital Financial Solutions & Innovation シニア・ディレクター 行武徹也氏は述べる。
今後、グローバルな顔認証決済の普及においては決済端末ベンダーとの連携が重要となる。世界でビジネスを展開するStripeとの連携はその足がかかりともいる。まだディスカッションレベルだというが、決済端末に顔認証機能を組み込む形も標準実装、アプリストアからのダウンロードなどの形があるそうだ。
大阪・関西万博での成果は?
決済端末への標準搭載目指す
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