2025年12月5日10:42
NEC Orchestrating Future Fund(NEC オーケストレーティング・フューチャーファンド、以下 NOFF)は、米国を拠点とする顔認証決済サービス事業者であるPopID, Inc(以下 PopID)へ出資し、NECとの本格協業を開始した。同協業をきっかけに両社は、出資メンバーである北米店舗決済端末事業者のVerifoneやオンライン決済サービス事業者のPayPalなどと連携し、北米を中心にグローバルにおける顔認証決済の展開を加速するという。NECは、PopIDをはじめとした関係各社との協議を進め、今年度中のサービス提供を目指す。
近年、世界的なキャッシュレス化の進展にともない、生体認証を活用した次世代決済手法への関心が高まっている。特に米国では、クレジットカード保有率が比較的低い若年層や信用審査の通過が難しい層を中心に、安全性と利便性を両立した決済手法の普及が求められているという。
PopIDは、顔認証を活用した決済や、建物・イベントへの入場を実現するプラットフォームを提供している。近年、特に顔認証決済の事業を急速に拡大しており、WhataburgerやSteak'n Shakeなどの主要ファストフードチェーンを含む全米1,000以上の加盟店に提供しているそうだ。利用者は、PopIDのプラットフォームに対応した決済サービスのアプリで自身の顔写真を登録し、クレジットカードや銀行口座と紐づけることで、カードや現金、スマートフォンなどを持たずに顔認証による決済が可能となる。また、クレジットカードだけでなく銀行口座からの直接引き落としにも対応しているため、加盟店側においては取引手数料の削減が期待できるとした。
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