2011年8月24日19:10
NECネクサソリューションズは、SaaS(クラウド)型のショッピングセンター向けサービス「SC-SaaS(エスシー・サース)」を開発し、2011年11月から販売を開始すると発表した。同社では、全国で約50の導入実績を持つ「ショッピングセンターASPサービス」と「自社導入型のショッピングセンターシステム」の構築で蓄積したノウハウを活かし、新サービスを開発したという。
SC-SaaSは、必要なサービスを月額料金にて利用できるため、アプリケーションサーバ、DBサーバ、クレジットサーバを顧客が所有する必要がなく、運用の負荷を軽減できるという。また、ショッピングセンター運営管理業務に必要なテナントの賃料精算管理・各種売上明細管理・売上分析・顧客管理などの機能を備えている。
売上分析機能では必要なデータを当社データセンターよりダウンロードすることでテナントリーシング業務に必要な業務帳票の作成を簡略化することができる。
また、共同利用端末のINFOX端末と専用決済端末の2つの端末を選択できる。導入企業は各種電子マネーやクレジットなどの決済サービスに対応することが可能だ。
同サービスは、24時間365日の監視体制を敷いた同社のデータセンターで運用するため、万一の場合も迅速な事業復旧や、事業継続が可能だ。
同社の試算によると、従来の自社導入型のショッピングセンターシステムと比べ、サービスを利用する場合、5年間の運用で約10%の費用低減が期待できるという。
提供価格は、50テナントを管理するショッピングセンターで基本機能・クレジット集計機能・顧客管理を利用する場合で月額30万円からとなる。同社では、今後3年間で30施設への導入を見込んでいる。