2011年9月14日18:05
「紳士服はるやま」「P.S.FA」「マスカット」などの紳士服チェーンを展開するはるやま商事は、店舗のどこからでもレジ操作ができる「iPad-POS」を導入し、2011年2月にインフラ整備を目的として先行投入したiPadとPOSシステムを連動・互換させる構想を実現し、9月15日から全361店舗(8月末現在)で使用開始すると発表した。
iPad-POSは、iPad上でレジ操作ができるシステムである。従来の接客では手書き伝票を使用しており、販売員が商品明細の記入や買い上げ金額計算などの確認作業に10分程度の時間を要していたが、iPad-POSを使用することで手書き伝票が不要となる。特にiPadで商品値札や直し箇所のスキャニング処理を直接行うことができるため、精算手続きの効率化とともに顧客の待ち時間の負担軽減につながるという。また、データ化を図ることで環境問題に取り組むことが可能となった。
iPad-POSは、富士通フロンテックのパッケージ「TeamStore/S」を採用。同社では、iPad-POSの利用によりメンバーズカードへの顧客情報の手書き入力や顧客のポイント保持数の閲覧・付与操作を行うことができる新システムを構築することにより、接客時間の増加や作業効率の向上を図る。
紳士服業界では一般的にPOS中心の販売オペレーションだが、同社ではiPad中心の店舗オペレーションに切り替えるという。