2011年10月18日11:32
大日本印刷(DNP)は、2011年10月25日~2012年2月29日まで、産業技術大学院大学(東京都品川区)において、地上デジタル放送(地デジ)とインターネット回線を併用して、飲料用自動販売機に搭載したデジタルサイネージから緊急情報を配信する実証実験を実施すると発表した。
DNPとダイドードリンコ、日本テレビ放送網は、6月に共同で、地デジとインターネットの双方に対応したデジタルサイネージ一体型飲料自販機を業界で初めて開発した。今回、この機器と情報配信システムの本格運用に向けた実証的な確認を行うため、産業技術大学院大学にデジタルサイネージ一体型自販機を設置して、各種実験を実施する。
配信情報は、ニュース、天気予報、各種注意報・警報、地震速報、津波速報、電車運行情報などの「地デジコンテンツ」、大学内情報、ダイドードリンコの商品広告などの「インターネットコンテンツ」となる。
主な検証内容は、「利用者への動線調査」「コンテンツ視聴調査」「機器稼動調査」となる。
利用者の動線調査は、レーザーセンサーで、同機器設置前後における利用者の動線を調べ、情報配信時と配信していない時のそれぞれの利用者の滞留時間や飲料の売上状況の変化などを測定する。コンテンツ視聴調査は、注目度が高い、または低いコンテンツを調べ、コンテンツ表示の安定性などを検証する。機器稼動調査は、長時間連続稼動時の安定性や、停電を想定して電源をバッテリーに切り替えた際の稼動状況などを調べるという。
DNPでは今後、企業・団体・大学などに向けて同機器の積極的な設置を推進し、2012年4月からの本格稼動を目指す。