Cap1がハウスカードに食指(カードBizと僕の勝手気ままログ)

2011年11月4日9:00

不良債権処理をすませ身軽になったキャピタルワンは、カードポートフォリオの買収に注力している。

2010年は大手流通のKohl’sカードを買収。Kohl’sカードの顧客数は2,000万人だ。

現在進めているHSBCのカードポートフォリオ残高は300億ドル。国際ブランドカードのほか、BestBuyやNeiman Marcus、Saks Fifth Avenueなどのハウスカードが含まれている。

2012年の第2四半期にはHSBCのカードポートフォリオ買収を完了する予定だ。

キャピタルワンがハウスカードに食指を動かすのには理由がある。大手カード会社JPモルガンチェイスやAmexとの競争が激化し、マーケティングコストが跳ねあがっているのである。

DMを例にとっていえば、1回の投下で数十億円かかる。ならば、この費用をM&Aに使ったほうが効率的。そうキャピタルワンは考えている。

リーマンショック以降高い貸倒率で苦しんでいたハウスカードではあるが、ほぼ処理にめどがついた。ハウスカード提携先の立場からいうと、顧客囲込みにカードを推進したいところ。とくにロイヤルティの高い顧客がターゲットだ。

キャピタルワンはハウスカードの買収で、効率的な優良顧客獲得を狙っている。

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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。

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