アプラスへ共同利用型不正検知サービスを提供(SCSK)

2011年12月5日20:25

SCSKは、アプラスに対し、クレジットカードの不正利用の検知および未然防止を強化するために、2011年11月から、共同利用型不正検知サービス「CARDSavior(カードセイバー)」の提供を開始したと発表した。

社団法人日本クレジット協会発表の「クレジットカード不正使用被害の発生状況」によると、クレジットカードの不正使用による被害は2000年に308億円でピークを迎えたが、クレジット各社による不正検知システムの導入やICカード化などにより2010年には92億円まで減少をしている。しかし、ECなどの非対面決済の増加により、不正手口はより複雑化するとともに日々変化しており、不正検知業務には迅速かつ精度の高い対応が求められている。

SCSKでは、1997年より培ってきた不正検知システムのノウハウを最大限活用し、共同利用型不正検知サービスCARDSaviorを提供している。今回アプラスにおいて、SCSKの不正検知分野におけるサービス提供実績や、非対面取引での不正トレンドをカバーしたCARDSaviorを活用することによる不正検知精度の向上、システム運用コストの低減などを評価され、CARDSaviorが採用された。CARDSaviorは、これまで各社ごとにアプリケーション開発およびインフラ導入していた不正検知システムを、共同利用型のクラウドサービスとして提供する。これにより、各社で個別に入手・蓄積してきた不正情報を参画各社で共有し対策を打つことで、高い検知精度を実現するという。

導入効果としては、店舗・ECサイトなどの取引チャネルごとに構築されたコンソーシアムスコアリングモデル(複数社における不正取引事例)の活用、同社アナリストによる能動的な不正傾向への監視・スコアリングモデル補正対応実施、非対面不正の検出に有効な同社独自ノウハウの提供により不正検知制度の向上が可能だ。また、ペイメントカードの国際セキュリティ基準である「PCI DSS」へ準拠したサービス提供、ISMSやFISC基準に準拠したシステムセンターでのサービス提供により、セキュリティレベルを強化できるという。さらに、共同利用によるシステム導入期間の圧縮、および投資コスト、オペレーションコストの圧縮が可能となっている。

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