2011年12月12日9:00
米国では自販機の売上が減少している。2008年と2010年をくらべると18%もダウン。年間取扱高は192.5億ドルになっている。
その原因は景気の減速。失業率が高まり、オフィスでのスナック購入が減っているためだ。米国の自販機売上の80%はオフィス需要である。
この劣勢を跳ね返そうと、ベンディングマシーンを運営するCantaloupe SystemsはGoogleWallet対応を打出した。オフィスワーカーの多くはスマートフォンを利用している。
現金をもっていなくても、スマートフォンでかっこ良くスナックや飲料が買えれば売上が増えると期待する。すでに6,000台の自販機がNFC対応。彼らが運営する8万台に拡大する予定だ。
全米には600万台の自販機が設置されている。これらがすべてNFC対応になるには時間がかかる。が、GoogleWalletやISISなどの登場で、NFC対応の自販機のほうが売上があがるという噂がたてば、一気に加速するだろう。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。