2012年3月2日9:00
2011年、米国でクレジット市場に異変が起きた。Nilson Reportによると、クレジットカードのショッピング取扱高でAmexがMasterCardを抜き、Visaについで第2位になったのだ。
国際ブランドの米クレジットカードショッピング取扱高ランキングはVisa、MasterCard、Amex、Discoverという順位がほぼ数十年間つづいていた。それが2011年にはVisa、Amex、MasterCard、Discoverとなったのだ。
2011年Amexは前年対比13.4%増の5,400億ドル。いっぽうMasterCardは6.1%増の5,080億ドルだった。
ハイエンド客を多くもつAmexは、景気回復とともに大きくショッピング取扱高を伸ばすことができた。さらに、銀行との提携戦略も貢献した。
Amexがショッピング取扱高で2位になることを、だれが予測できたろうか。Amexのブランド力はこれでますます強まることだろう。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。