2012年3月8日9:07
兼松コミュニケーションズは、携帯電話の総合管理サービス「KCS Motion」(KCSモーション)にICカードによる交通費精算のサービス「IC交通費精算」が加わったと発表した。IC交通費精算は、鉄道、バスなどの交通系ICカードに記録された利用日付、利用路線、乗降駅、料金を読み取り、企業の組織体系でデータを集計管理するサービスとなる。
IC交通費精算のデータは「KCS Motion」で管理されるため、画面を切り替えるだけで個人別や部署・支店別で請求額の一覧を表示できる。KCS Motionは、携帯電話の管理サービスとして開始したが、利用者の声を反映させることにより現在では、「固定電話」、「ETC」、「コーポレートカード」「コピー機」、「オフィスサプライ」、「宅配便」、「コインパーキング」、「車両」、「リース」など、間接費のトータル管理として進化し、企業の見える化とコスト削減の達成に貢献しているという。
すでにIC交通費精算サービスは、兼松コミュニケーションズの社内システムとして1年以上前から活用。コスト削減に大きな効果が現れているという。以前の精算作業は、各人が過去のスケジュールを確認しながら、利用した交通機関と料金を調べて精算申請書に転記するため、毎月1時間程の時間を費やしていたが、IC交通費精算の活用により10分もあれば申請書が作成できるようになった。また、提出した精算申請書は利用区間と料金が適正かチェックしていたが、IC交通費精算では利用した事実が反映されるため、その手間が無くなった。さらに、精算データは組織体系で管理されるため仕分け作業も軽減されたという。加えて、料金検索の間違いや定期券区間を考慮せずに申請することで発生する二重支払いも無くなったそうだ。