2012年6月29日8:00
ソフトバンクギフト、D4DR、MMD研究所の3社は、2012年6月27日に「O2Oビジネスセミナー」を開催した。
昨年から今年にかけて、オフラインからオンラインに送客する「Online to Offline」が注目を集めている。O2Oにより、流通事業者等から顧客へのコミュニケーションが大きな変化を見せている。
第一部では、D4DR 代表取締役社長 藤元 健太郎氏が、「O2Oの現状とビジネス戦略の考え方」と題し、講演した。藤元氏は、タブレットやソーシャルメディアなどのコンサルティングを提供する立場から、先進的なO2Oの事例を紹介した。その上で、O2Oビジネスを展開するポイントとして、従来のITは「いつでも・どこでも・だれでも」だったが、「いまだけ・ここだけ・あなただけ」が重要になると述べた。また、店舗やECサイトがO2Oビジネスを展開するメリットについても解説した。
続いて第二部では、ソフトバンクギフト 営業部長 藤本耕平氏が、「O2Oビジネスを加速させるモバイルクーポンの活用方法について」と題して講演した。ソフトバンクギフトでは、クーポンを自在に発行でき、利用実績できる「モバイルクーポンシステム」を提供している。ASP画面から自在にクーポンを発行できるメリットがあり、利用データの確認も可能だ。また、店頭受け取り型のギフトに加え、配送用ギフトにも対応している。藤本氏は、流通店舗でのモバイルクーポンやプロ野球球団のグッズショップへの来店誘導、流通店舗や飲料メーカーなどで実施したサンプリングの活用事例を紹介した。また、保険商品の見積りのインセンティブ、アプリダウンロードのインセンティブ、クレジットカードのポイント交換ギフトなどでの事例についても解説した。
今回のセミナーは、O2Oについての考え方や戦略・実例を学べる場でもあったため、定員を超える申し込みがあったという。