2012年9月5日20:29
大日本印刷(DNP)は、DNPが提供するICカード即時発行システム「ダイレクトビューロ」に対応した新型のICキャッシュカード即時発行機を開発し、2012年9月5日に販売を開始すると発表した。今回の新型機は、セキュリティ機能の拡充と大幅な小型化を実現したという。
DNPは、キャッシュカードやクレジットカードのICカード即時発行システム「ダイレクトビューロ」を2004年4月より提供し、これまでに地方銀行などで採用されている。同システムは、DNPが運用するCDMS(Card Data Management Service)センターと各金融機関の店舗をネットワークで結び、店舗の口座開設申し込みシステムから送信された情報を元にCDMSセンターでICカード発行用のデータ処理を行い、店舗に設置した発行機でICキャッシュカードを即時に発行するものである。
今回DNPは、複数の金融機関から寄せられた、セキュリティ性のさらなる向上とカード発行機の小型化の要望に応えて、ICキャッシュカード即時発行機をリニューアルした。
リニューアルした商品は、発行するカードの収納部(ホッパー)を5個から3個にし、従来機と比較して発行機の幅を525mmから310mmへ4割以上スリム化し、店舗設置の際の省スペース化を実現した。また、カードへの文字の印字に使用するインクリボンをカセット形状とすることで、交換などのメンテナンス作業が容易になった。
さらに、筐体の内部にも電源スイッチを設置し、専用の鍵で筐体を解錠しない限り発行機に電源が入らない構造としている。これにより、不正なICキャッシュカードの発行を防ぎ、安全性の高い運用を可能とした。
価格は、 発行機が90万円/100台ロット、 ICカード即時発行システム「ダイレクトビューロ」が初期導入費用2,000万円から、ASP月額利用料が120万円からとなるとなっている。