2013年1月15日20:23
共同印刷は、このほど同社独自の画像認識技術を応用し、複数コードを、一括で読み取ることができるオリジナルの二次元コードを開発したと発表した。印刷物でありながらRFIDタグが得意とする一括読み取り機能を持つコードとなり、同社では同技術の特許を出願済みだ。
現在、入場管理システムや物流管理システムなどにはバーコードが多く利用されているが、ユーザー企業は、さらなる効率化として、離れた場所から複数コードを読み取ることができる技術への要求が高まっているという。しかし、RFIDタグの利用はアンテナ設置やチップなどの費用がかかり、短期的にはコスト増となる。
そのため共同印刷では、二次元コードに着目し、複数コードを一括で読み取ることができる独自のコードを実現すべく、技術開発に取り組んだ。開発には、同社オリジナルの画像認識技術「ぱとりしあ」などを応用し、新しい解析方法(アルゴリズム)の確立やコード形状などを設計した。
その結果、画像のボケやブレに強く、コンパクトな読み取りプログラムで早く正確な読み取りが可能な同社オリジナル二次元コードの開発に成功したという。
用途としては、在庫や品質管理システム、入場チケットなど入退管理システム、購入証明などを活用したキャンペーン事務局の運営、各種通知書などの管理業務や入力支援業務を想定している。
今後は、用途に合わせた読み取り速度の向上や、データの暗号化を含めた高セキュリティ機能の追加などの機能充実に取り組むとともに、自動認識関連ベンダーとリーダライタの開発も視野に入れながら、2013年度中のサービス開始を目指す。