2013年5月24日8:00
サイバーエージェントとシブヤテレビジョン、凸版印刷は、渋谷駅周辺の各商店街組合と共同で、渋谷駅周辺の街路灯にNFC対応のICタグ内蔵シールを設置し、NFC搭載スマートフォンをかざすと地域情報などが取得できる「Shibuya Clickable Project(シブヤクリッカブルプロジェクト)」を2013年6月初旬から開始すると発表した。
Shibuya Clickable Projectは、NFC搭載スマートフォンとICタグを活用し、渋谷の街で位置情報に基づいた地域情報を提供することで、地域活性化を図る取り組みとなる。具体的には、渋谷の公園通りや道玄坂、宮益坂の街路灯約300本にICタグ内蔵シールを設置。渋谷を訪れた人がNFC搭載スマートフォンを街路灯のICタグ内蔵シールにかざすと、近隣の店舗のお得情報やイベント情報など、「その場」「その時」に適した限定の情報やサービスがスマートフォンに配信されるという。
来街者は、渋谷の街を歩きながらお得情報やイベント情報などを取得することができ、渋谷の街をより楽しめるそうだ。また、参画企業は、渋谷に訪れている人を対象に情報発信ができるため、効果的な来店誘引や購買促進ができるようになるという。
各社の役割として、サイバーエージェントは、Shibuya Clickable Projectにおけるスマートフォンを活用したリアルとWebをつなげるO2O施策の街プロモーションを担当。シブヤテレビジョンは、渋谷駅周辺の商店街、リアル店舗との渉外および、渋谷内の商業施設やメディア、街を活用したプロモーションを行う。凸版印刷は、街路灯に常設するICタグ内蔵シール、およびICタグとNFC搭載スマートフォンを活用したコンテンツ配信サービス「Cylsee(シルシー)」をシステム基盤として提供する。
今後は、渋谷防災地図などの災害緊急情報、渋谷エリアでの飲食店へ誘導を図る来店施策、街頭ビジョンと連動したインタラクティブ施策、渋谷を舞台にした宝探しゲーム活用キャンペーン、ファッションに特化した新しいショッピング体験プロジェクト、渋谷エリアでのサンプリングやマストバイキャンペーン、クーポンの発行・管理サービス”PassKit”を利用した実店舗でのO2O施策を提供する予定だ。
Shibuya Clickable Projectでは、NFCタグの設置ポイントを渋谷地域の街路灯だけでなく、店舗内まで拡張していくという。また、地図情報サービス「マピオン」と連携し、飲食店、コンビニ、ドラッグストアなどの幅広いスポット情報を充実させるほか、Cylseeのログを蓄積し、来街者の行動履歴を分析することで、ビッグデータ基盤を活用し、最適な情報を配信できるシステムへの拡張や、NFCの国際標準規格という特性を活かし、渋谷の街に訪れる外国人観光客に向けての情報サービスも予定している。