2013年7月4日19:41
ペンティオは、Microsoft Windows 8をはじめ、主要Windows OSに対応したハイブリッドICCard「Pentio IC Card 3300NFC」の提供を開始したと発表した。価格はオープン。
Pentio IC Card 3300NFCは、非接触ICカード技術であるMifareやFeliCaと、Windows 8に対応した接触ICチップを2チップ搭載したはじめてのICカードであるという。同一のカードでオフィス入退室など非接触MifareやFeliCaを利用することが可能だ。また、今後増加が見込まれるNFCリーダ機能を内蔵したAndroidタブレット端末の利用者認証にも活用できる。
特長として、Windows OSで利用するためのソフトウエアが標準で対応しておりすぐに使い始めることができるという。Pentio IC Card 3300NFCを利用するシステム管理者は、IC Cardのミドルウェアを配布する煩雑さから解放されコンピュータシステムのTCO低減に貢献できるそうだ。また、難しいソフトウェア組み込みが必要ないため、一般コンシューマユーザ向けサービス用ICカードとしても利用駅る。
Microsoft Smart Card Base Cryptographic Service Provider(BaseCSP)に対応したMicrosoftのBaseCSP用 Minidriverは、Windows 7、Windows 8、Windows Server 2012ではOSに標準対応している。また、各種64bit OS用のドライバーも提供可能だ。
さらに、Pentio IC Card 3300NFCの接触型ICチップは、RSA2048bit公開鍵暗号、AES256bit共通鍵暗号、SHA256bitハッシュ関数をICチップ内部で処理できるという。
また、暗号モジュールに関するセキュリティ要件の仕様を規定する米国連邦標準規格である、FIPS(Federal Information Processing Standards Publication)140-2 Level 3に認定されたチップを搭載した製品となっている
加えて、Mac/Linux環境でPentio IC Card 3300NFCを利用する場合は、PKCS#11のライブラリソフトウエアを搭載することで利用できる。Mac OS X、RedHat Linux、Suse Linux、Debian、Ubuntu、Oracle Solaris、などで利用いただけるPKCS#11ライブラリソフトウエアを提供可能となっている。