ブラジル大手銀行CAIXAとラテンアメリカ初のカード発行で合意(JCB)

2013年9月10日13:29

ジェーシービー(JCB)の海外業務を行うジェーシービー・インターナショナル(JCBI)は、ラテンアメリカ最大の政府系金融機関Caixa Econômica Federal(ブラジル連邦貯蓄銀行:CAIXA<カイシャ>)とラテンアメリカ初となるブラジルでのJCBカード発行について合意に至り、2013年9月9日、CAIXAの本社所在地である首都ブラジリアでライセンス契約書を締結したと発表した。

JCBとCAIXAは、同契約書に基づき、2014年4月を目処にブラジル在住の一般消費者向けにJCBブランドのクレジットカード発行を開始すべく準備を進める。将来的には、クレジットカードのみならず、JCBブランドのデビットカードやプリペイドカードの発行についても検討し、クレジットカードの発行開始後3年間で、計500万口座以上のJCBカードの発行を目指す。

CAIXAは、ブラジルの連邦政府に所属する同国の代表的な金融機関で、都市開発やインフラ整備、低所得者向けの社会プログラムの実施などに関し重要な役割を担っているという。また、国内の全市町村に支店を持つ同国唯一の銀行であり、全国の支店ネットワークを活かし、カード発行にも積極的に取り組んでいる(クレジットカード発行残高:1,100万枚、デビットカード発行残高:7,600万枚)。

JCBは、1997年にブラジル最大のカード加盟店網を保有する金融機関Cieloと提携し。現在では、クレジットカードが使えるほぼ全店にあたる120万店でJCBカードの利用が可能となっている。また、2012年7月にサンパウロに現地法人JCB International do Brasil Representação Comercial Ltda.を設立し、南米での加盟店網拡充を強化するほか、ブラジルでのJCBカード発行について検討を行っていた。

今回の提携は、国際カードブランドかつカード発行会社でもあるJCBのノウハウを活用し、顧客基盤を一層拡大したいCAIXAと、ブラジル最大のCAIXAのネットワークを活かし、ブラジルでのJCBブランドの確立および会員基盤を築きたいJCBの狙いが合致し、実現したという。

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