2014年2月25日6:05
MasterCardは、スペインのバルセロナで2014年2月27日まで開催中のモバイル・ワールド・コングレスにおいて、モバイル・ウォレットとオンデバイスのソフトウェアおよびサービスの大手プロバイダーであるC-SAM, Inc.(C-SAM)を買収することで同社と合意に達したことを発表した。
C-SAMの買収を通じてMasterCardは、自社のMasterPassデジタル・サービスを含め、世界全体でのモバイル・ウォレットとペイメント・ソリューションの開発と展開をさらに加速する。今回の発表は、2012年12月に両社が締結したグローバルな戦略提携とMasterCardによるC-SAMへの少数株式所有をさらに発展させたものとなる。
C-SAMはインド、日本(DNPとの協業)、メキシコ、シンガポール(Starhubとの協業)、米国(ISISとの協業)、およびベトナムで多数の商用モバイル・ペイメント・サービスを支援している。C-SAMのプラットフォームは、顧客企業ごとのオファー、会員特典、バンキング、料金支払いオプション、非金融取引等をサポートしている。
モバイル・プラットフォーム開発に関して定評があるC-SAMのノウハウが加わることにより、MasterCardと金融機関との協業がさらに強化されるという。C-SAMのオンデバイス・アプリケーションとバックエンド・インフラストラクチャは、NFC、QRコード/バーコード、およびリモート・チェックアウトを含め、消費者がさまざまな通信技術を使って実店舗とオンラインでMasterPassを利用できるように開発を進化させると期待している。
なお、同合意における条件は非公表となり、買収は今年第1四半期中の完了を見込んでいる。