2014年7月3日7:08
大日本印刷(DNP)は、スマートフォンやタブレット端末などのタッチパネルディスプレーにかざすカードごとに、異なる画像や映像、商品情報やクーポンなどを表示する「Touchcode(タッチコード)」を採用した販促支援サービスを7月に開始すると発表した。
タッチコードは、T+ink社(米国)のグループ会社のT-Touch社が開発した、目に見えない電子コードを印刷したものとなる。紙やフィルムなどカード形状の基材に、導電性材料で印刷したパターンを、静電容量方式のタッチパネルで認識し、当該パターンに対応するIDコードを特定して、IDコードごとに登録されたコンテンツを利用者のディスプレーに表示させる。タッチコードは、紙やフィルムなどに印刷でき、ほぼ100%の確率で読み取ることが可能だ。生活者は、専用のアプリやウェブサイトを立ち上げ、画面に表示された指定場所にタッチコードカードかざすと、各カードに関連付けられたコンテンツを閲覧できるという。
具体的な活用例としては、まずDMによる来店促進やトライアルプロモーションが挙げられる。例えば、飲料メーカーでは、会員に複数のタッチコードカード入りのダイレクトメール(DM)を送付。会員がスマホやタブレット端末で専用サイトへログインして各カードをかざすと、各商品の特長が動画で表示される。会員が飲んでみたい銘柄を選ぶと、そのサンプルが後日配送され、トライアルプロモーションの活性化につなげることができる。また、アパレルメーカーの会員は店舗内のデジタルサイネージに同カードをかざすとクーポンやプレゼントなどが得られるため、来店促進が実現できるという。
コミックの購入者へのプロモーションでは、タッチコードカードをプレゼントし、キャラクターの動画や特別ストーリー、関連するゲームアイテムなどを提供することで、コミック本体の商品価値を向上できる。
地域活性化に活用への活用も想定している。例えば、地域の名所などで配布されるタッチコードカードを専用アプリにかざすと、推奨の飲食店やお土産店などのクーポン券が入手できる。利用者は、クーポン券を使用すると次のオススメ名所をレコメンド。また、アプリ内に名所の訪問履歴を登録することでスタンプラリー企画が可能になるという。
タッチコードカードは、1枚あたり約10円から、アプリ制作は50万円からとなる(価格は税抜)。今後DNPは、出版社やメーカー、流通や広告、ゲーム業界などに同カードを活用した販促支援サービスを提供し、年間3億円の売上を目指す。
企業名 | 所在地 | HP | |
---|---|---|---|
大日本印刷株式会社 | 〒162-8001 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 [TEL] 03 -3266 – 2111(ダイヤルイン案内台) |
||
サービス概要 | |||
国内ICカードシェアNo.1を誇る企業として、ICカードの製造・発行にとどまらず、 ASPソリューションとしてICカードに関連する多様なサービスを実現する 「CDMS(Card Data Management Service)」を提供しています。 ICカード・おサイフケータイへの即時発行から、地域通貨やポイントデータ管理、導入コンサルまで、デジタルセキュリティに枠を拡げた総合的なソリューションを提供し、スマートライフの発展に貢献していきます。 |