2015年1月27日15:58
富士通エフ・アイ・ピー(富士通FIP)と富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は、高度に高度にセキュアなファイル送信を電子メールと同様の操作で実現するソリューションを、2015年1月27日に販売開始すると発表した。
同ソリューションは、富士通FIPが提供している暗号化ファイル伝送ツール「FUJITSU Security Solution ConfidentialPosting(フジツウ セキュリティ ソリューション コンフィデンシャル ポスティング)」と、富士通SSLが提供しているメール誤送信防止製品「FUJITSU Security Solution SHieldMailChecker(フジツウ セキュリティ ソリューション シールドメールチェッカー)誤送信防止」を連携させたものとなる。
これら2つの製品により、通常の添付ファイル付き電子メールの送信と同様の操作で、ファイルを自動的に暗号化し、簡単かつ安全に送信することが可能になるそうだ。
近年、メール誤送信による機密情報の流出や、記憶媒体の紛失による個人情報漏えいをはじめとしたセキュリティ事故が、企業経営に多大な打撃を及ぼすようになってきた。その一方で、メールのやりとりやデータの授受は、日常業務を行う上で不可欠なものとなっている。業務でITを活用するシーンが増える中で、企業は従業員の利便性を損なうことなく、高いセキュリティを確保する必要がある。
今回のソリューションは、従来の「SHieldMailChecker 誤送信防止」と同様、宛先などに基づき送信リスクを自動検出し、利用者に通知、再確認を促すことで、誤送信対策を行うことが可能だ。さらに、今回の連携により、送信リスクを通知する確認画面において、「添付ファイルを暗号化する」のチェックボックスを選択するだけで、添付ファイルのみを自動的に分離して暗号化し、送信することが可能になる。
なお、具体的なソリューションの流れは下記となる。
(1)送信者がメーラー(Microsoft Outlook)で電子メールを作成し、ファイルを添付して送信ボタンをクリックする。
(2)「SHieldMailChecker 誤送信防止」の送信確認画面が起動し、自動的に検出した送信リスクが送信者に通知される。 送信者はこの画面で送信リスクを確認し、問題がない場合「添付ファイルを暗号化する」を選択し送信する。
(3)メールと添付ファイルは自動で分離され、メール本文はそのまま受信者に送付される。添付ファイルは暗号化された後、メール本文とは別のセキュアな経路(HTTPS)で「Confidential Posting」にアップロードされる。
(4)ファイルダウンロード用URLの記載されたメールが「Confidential Posting」から受信者に送付される。
(5)受信者がメールに記載されたファイルダウンロード用URLにアクセスする。
(6)「Confidential Posting」から添付ファイルをダウンロードする。
(7)復元用のパスワードがメールで別途送付される。
(8)ダウンロードしたファイルを、パスワードを利用して復元する。