2015年2月3日9:05イギリスではオンラインプリペイドカードのギフトカードが成長
イギリスは、アメリカやイタリア、オーストラリアなどと同様にオンラインプリペイドカードが盛んな国として知られている。同国では、オンラインプリペイドカードのギフトカードのシェアが増加している。
1997年にイギリス最初のプリペイドカードが発行
イギリスのオンラインプリペイドカードの起源は、1930年にイギリスで最初に発行された紙製のバウチャークーポンの“ブックトークン”であるといわれている。1997年にはイギリス最初のオンラインプリペイドカードのギフトカードがASDAから発売された。
イギリスのプリペイドカードとバウチャークーポンの業界団体である“UK Gift Card & Voucher Association”によると、2003年から2012年までのイギリスにおける協会会員企業によるギフトカードとバウチャークーポンの年間取扱金額は、2003年度の13,6億ポンド(約2,300億円)から2012年の23.7億ポンド(約3,000億円)へと9年間で74%の増加を示している。2012年度における協会会員企業以外を含めたイギリスのギフトカードとバウチャークーポンの年間取扱金額は40億ポンド(約6,800億円)以上と推定されている。
事業者によるインセンティブ用途のシェアが拡大
ギフトカードとバウチャークーポンには、個人の各種プレゼント用途と事業者によるインセンティブ用途があるが、2003年度個人の割合が60%を占めていたが、事業者によるインセンティブ用途のシェアが拡大し、フィフティ・フィフティとなっている。また、オンラインプリペイドカードのギフトカードと紙製のバウチャークーポンの比率は、2008年度はフィフティ・フィフティであったが、2012年度にはオンラインプリペイドカードのギフトカードのシェアが60%に増加し、紙製のバウチャークーポンのシェアは40%に減少している。
イギリスでは一年間に38%がギフトカードを購入
“UK Gift Card & Voucher Association”のリサーチによると、イギリスでは一年間に38%の人がギフトカードを購入しているといわれている。男女別では男性が32%に対して女性は44%である。年齢別ではまた、今後E-メールでギフト券を送信することができるE-ギフトの増加が予想されている。年齢別では35歳以上44歳までの年齢層は45%が購入しているのに対して、16歳以上24歳までのヤング層は27%にとどまっている。
「世界のプリペイドカード市場要覧」では、世界におけるプリペイドカードの動向を紹介。また、アメリカを中心に、イタリア、イギリス、アイルランド、スイス、ベルギー、オーストラリアの各国の郵政サービスにおけるオンラインプリペイドカードの発行・販売などについて取り上げている。