2015年2月13日9:09海外の航空会社ではプリペイドカードの発行も目立つ
海外のプリペイドカード市場の傾向として、航空会社のFFP(Frequent Flyers Program)マイレージプログラムや日本のJAFのような自動車ユーザー連盟のアフェニティカードにクレジットカードに加えて新たにバリューのリロードが可能な国際ブランド搭載のプリペイドカードを導入する動きがみられるようになった。また、一部の発展途上国の航空会社では、クレジットカードではなく、プリペイドカードのアフェニティカードを当初から導入している。
日本の航空会社は、世界に先駆けてANA(全日本空輸)が「Edyマイレージクラブカード」、JAL(日本航空)が「WAONマイレージカード」といった非接触電子マネー機能をそれぞれのマイレージカードに搭載しているものの、未だカード決済が広範囲であるVisaやMasterCard、American Expressといった国際ブランド搭載のプリペイドカードは導入していない。ただし、JALはりそな銀行とタイアップして、国際ブランド搭載のプリペイドカードと同様の機能を有したりそな銀行のデビットカードである「りそなJALマイレージバンクVisaデビットカード」を発行している。また、ANAとスルガ銀行でもVisaデビットカード機能、銀行キャッシュカード、ANAマイレージクラブ機能の3つの機能を付帯した、「ANAマイレ-ジクラブFinancial Pass Visaデビットカ-ド」を発行開始した。
また、日本では、コンビ二エンスストアやファーストフード、ドラッグストアチェーン、ホテルチェーンなどでポイント機能のついた、IC電子マネーカードやバリューのリロードが可能なクローズドループのオンラインプリペイドのアフェニティカードが多数導入されている。前者の例としては、コンビニエンスストアの「ポプラRポイントEdyカード」やホテルチェーンのサンルートの「サンルートクラブポイントEdyカード」などがある。また、後者の例では、ファーストフードチェーンのモスバーガーの「モスカード」やサブウェイの「サブクラブカード」などがある。さらに、ドラッグストアチェーンのココカラファインでは、Visaのオープンループのオンラインプリペイドカードである「ココカラクラブカード」をクレディセゾンとタイアップして発行している。
「世界のプリペイドカード市場要覧」では、航空会社のFFP(Frequent Flyers Program)マイレージプログラムをオンラインプリペイドカードに搭載した海外の事例を紹介している。今後は国内の航空会社でもプリペイドカードの発行があるか、注目される。