2015年6月3日22:22
MasterCardは2015年6月3日、今年で5回目となる年次調査「世界渡航先ランキング」において、調査対象の132都市中、ロンドンが4度目となる第1位に選ばれたと発表した。東京は11位、大阪は25位にランクイン。また、アジアの都市が上位10都市の半数を占め、バンコクはランキング第2位の地位を維持し、シンガポール、クアラルンプール、ソウル、香港はそれぞれ第7位、第8位、第9位、第10位と、トップ10にランクインした。
日本の都市では、東京は11位(2014年は19位)で、前年比成長率はプラス5.1%となった。東京に加え、大阪も25位(2014年37位)と健闘し、前年比で8.5%増加という予測結果になった。2014年の渡航者実績は、東京、大阪でそれぞれ約768万人、約422万人で、2014年の予測の約538万人と約319万人を大幅に上回った。2015年は、東京は約808万人、大阪は約458万人の渡航者を見込んでいる。また、過去6年間にわたって渡航者数が最も大きく伸びた上位10都市のうち、大阪が4位、東京が8位にランクインし、デスティネーションとしてその存在感を強めているという。
MasterCard「世界渡航先ランキング」は、人々の旅行パターンを詳しく的確にとらえることによって、世界132都市を対象に人気渡航先ランキングを出している。具体的には、海外からの渡航者(一泊以上の)総数と、渡航者による渡航先都市での消費額で世界の都市をランク付けし、2015年の渡航者・旅客数の増加を予測している。同調査は単に旅行パターンを追跡するのみならず、人々が世界を渡航する際の移動方法についての理解を提供するとともに、居住地であり渡航先であり、また成長を牽引する原動力でもある世界各地の都市の重要性を理解する指標となるものとなるそうだ。
同ランキングの5年間の歴史を通して首位を維持してきたのは、ロンドンとバンコク。2014年に起きた社会不安の後、バンコクへの渡航者数が回復していることから、両都市間の競争は継続するものとみられる。また、過去6年間にわたって渡航者数が最も大きく伸びた上位10都市のうち7都市がアジアの都市となった。第1位は、スリランカの首都コロンボで、中国の四川省の省都である成都がそのあとに続く。大阪、東京はそれぞれ第4位と第8位にランクイン。