2015年6月17日22:36
アシストは、同社提供するBRMS「Progress Corticon」(開発元:米国Progress Software Corporation)が、カード会社のUCSのクレジットカード入会審査システムのビジネスルール管理エンジンとして採用されたと発表した。
UCSでは、スクラッチ開発でクレジットカードの自動審査を構築し、基幹システムに組み込む形で運用していたが、貸金業法などの法改正による審査基準の頻繁な変更により、基幹システム側の改修に多額のコストと時間がかかることが大きな課題となっていた。そのため、あえてシステム改修せず担当者が手作業で審査対応をフォローしたところ業務量が増大し、自動審査率が大幅に落ち込んだそうだ。また、法改正により残高系商品市場が縮小する状況下、審査結果の妥当性を確認することが新たな課題として浮上してきた。そこでプリマジェストより、入会審査ワークフローシステムの更改を機に、「Progress Corticon」をルール管理エンジンとする提案がなされ、新たな入会審査ワークフローシステムを構築することになった。同システムにより、従来基幹システムで行っていた自動審査をサブシステム側で行うことができるようになったという。
具体的な導入効果としては、以前は審査基準の変更によるシステム改修に約1カ月の開発期間と数百万円のコストがかかっていたが、プログラム変更ではなく、与信担当の責任者がGUI画面の操作でこれらの変更に対応できるようになり、大幅なコスト削減に繋がったそうだ。
また、申込データの事前チェック(入会申込書の不備、記入漏れ、書類不足)にもルール管理エンジンを活用したことで、審査前の業務が効率化し、審査業務のミスも減少。また、従来は8%ほどだった自動審査率が実質70~80%へと向上し、人手による審査業務量が約半減した。その結果、審査精度の向上とカード発行期間の2日程度の短縮を同時に実現したという。