2015年9月4日19:18
NTTデータは、子会社のNTT DATA Asia Pacific Pte. Ltd(NDAP)を通じ、マレーシアにおいてPCおよびモバイルを通じたEC 決済代行事業における最大シェアを持つiPay88 Sdn. Bhdと、同社の株式を取得し、子会社化することで合意したと発表した。
NTTデータは、今までAPACのペイメント分野において、2011年にベトナムで決済端末を使用した請求書払いサービスの開始、2012年にはタイにて金融機関向けカード業務処理ビジネスへ参入、そして2014年にはASEANの決済基盤となるAsian Payment Network(APN)に参画するなど、APAC各国の状況に合わせた決済ビジネスの展開と、APAC全体を睨んだビジネスの展開を行っている。今回の提携により、NTTデータは、成長するAPAC市場におけるEC決済ビジネスの足掛かりを獲得し、CAFIS等で培ってきたペイメント分野のソリューションやノウハウと、iPay88社の強みである加盟店および金融機関向けの決済代行事業や強固な顧客基盤を組み合わせた各種決済サービスの提供を目指す。
iPay88社は、マレーシアで加盟店および金融機関向け決済代行事業を提供する独立系事業者として、マレーシア国内のEC市場において取扱高、顧客数ともにトップシェアを誇っているという。加えて、APAC地域の消費者は、クレジットカード、ダイレクトデビット、プリペイドなど多様な決済手段を利用する傾向があるが、iPay88社は、APAC全域をカバーしている。また、多様な決済代行処理機能の創出、およびスマートデバイスを用いた決済手段の展開など、APAC市場におけるさらなる事業拡大を目指す。