2015年9月28日20:40
静岡銀行は、決済手段の多様化とキャッシュレス化へ対応するため、グループ会社である静銀セゾンカードを通じて、新たにプリペイドカード事業に参入すると発表した。
日本国内の小売市場では、未だ現金決済が大勢を占めているが、近年クレジットカードを中心としたキャッシュレス取引が徐々にその比率を拡大しており、静岡銀行グループで発行するクレジットカードの発行枚数も約 77 万枚に達している。一方、大手小売業者や鉄道会社による電子マネーも急速に普及しており、第 12 次中期経営計画の基本戦略に掲げる「新たな事業領域・収益機会への挑戦」の一環として、多様化する決済手段に対応する必要があると判断し、同事業への参入を決定したそうだ。
具体的には、国内の多数の店舗で利用可能なVisaブランドを付した「ブランドプリペイドカード」の発行により差別化を図るとともに、静岡県内の小売業との提携を主体としたカードを発行することで、地域経済の活性化、地方創生に貢献していく方針であるという。
第一弾として、遠州鉄道と提携し、従来の「えんてつカード(ポイント専用)」にプリペイド機能(名称「EPiCA(エピカ)」)を提供する。
新しいカードは、2016年1月より遠鉄グループ各社・各拠点で会員募集を開始する。募集については、今秋出店予定の遠鉄ストア豊川店で2015年10月から先行して行うそうだ。
同提携を皮切りに、県内の他小売業者等への展開を図る方針だ。