2016年7月5日18:34
GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)は、Zuora(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ、日本法人:Zuora Japan)が提供するサブスクリプション・ビジネスの収益向上プラットフォーム「リレーションシップ・ビジネス・マネージメント (RBM)」における、日本初の決済パートナーに採用されたと発表した。これによりGMO-PGは、2016年7月5日から、Zuoraの同プラットフォームを利用する日本の顧客に対して決済機能を提供する。
サブスクリプション・ビジネスは、日本においては日用品や食品・書籍などの消耗品を、契約期間中定額で定期的に届ける「定期購入」や「頒布会」といった販売方式として始まった。近年では、消費者ニーズの変化に伴ってサブスクリプション・ビジネスの範囲も拡大しており、例えばコンテンツ業界では購入やダウンロードといった買い切り型の「所有」から、継続して利用料を支払い、好きなときにオンラインでコンテンツを見る・聴くという「利用」へとニーズが変化していることから、継続課金制の音楽・動画配信サービスの利用が広がりつつあるという。
一方、商品やサービスを販売する事業者においても、買い切り型からサブスクリプション型へシフトすることで、販売の都度収益を得る「フロー型」ではなく、継続的に収益を得られる「ストック型」となるため、安定経営が実現できるほか、利用者のニーズに合致した商品やサービスを最適な価格で提案し続けることができるため、継続的な関係構築が可能となる。
こうした背景から、最近では洋服の定期レンタルや、専門家が選んだコスメや雑貨を定期的に届けるなど、各種商品小売業をはじめ、IoT・クラウド・ヘルスケア・メディア・教育といったさまざまな分野の事業者にサブスクリプション・ビジネスの導入が広がっている。しかしながら、サブスクリプション・ビジネスは、ユーザーの課金ごとに複数回の請求・決済が発生する仕組み上、請求データ・決済の管理業務や費用の負担がかかるほか、新しいサービス追加や価格の変更時にシステム開発が生じるため、自社ですべてを行うのは難しく、サブスクリプション型へシフトできずにいる事業者も少なくなかった。
こうした課題を解決するべく、Zuoraは、商品・サービスの価格設定をはじめ、見積、Web販売、契約管理、決済(請求・回収)、売上計上、レポート・分析など、サブスクリプション・ビジネスに必要な機能を1つにまとめたプラットフォーム「リレーションシップ・ビジネス・マネージメント(RBM)」を提供している。事業者は同プラットフォームを導入することで、サブスクリプション・ビジネスを利用者のニーズに合わせて展開できることから、これまでにIBMやゼネラルモーターズをはじめとする世界中の企業約800社で導入されている。日本においても、freee社やチームスピリット社をはじめとするクラウドサービスや、IoT、メディア業界へ導入が進んでいる。
そしてこのほどGMO-PGは、Zuoraが日本の事業者に向けてサブスクリプション・ビジネス向けのプラットフォームを展開するにあたり、国内初の決済パートナーとして決済機能を提供することとなった。Zuoraの同プラットフォームでは、これまで日本国内の決済サービスを選択することができなかったが、GMO-PGの国内向け決済サービスを新たに利用できるようになる。
今後、GMO-PGとZuoraは、IoT・クラウド・ヘルスケア・メディア・教育などさまざまな分野で、サブスクリプション・ビジネスを支援するべく、連携して展開していくという。
GMOペイメントゲートウェイ株式会社
GMO-PGは、ネットショップや SNS・スマートフォン上で展開するコンテンツなどの非対面販売型の事業者、NHKなど月額料金課金型の事業者、並びに日本年金機構や東京都等の公的機関など5万4,000店舗(GMOペイメントゲートウェイグループ2015年3月現在)の加盟店に、クレジットカードをはじめとする決済処理サービスを提供しております。消費者と事業者にとって安全性が高く便利な決済を実現し、日本の決済プロセスのインフラになることを目指しております。決済業界のリーディングカンパニーとしてイノベーションを牽引し、日本のEC化率の向上に貢献いたします。