2017年4月25日8:01
健康増進ポイント、巡回バスでの利用も視野に
静岡県清水町は、2016年10月2日から、地域通貨ポイント「ゆうすいポイント」を導入している。ゆうすいポイントは、フューチャーリンクネットワークと地域情報サイト「まいぷれ三島」を運営するドゥシステムが運営事務局となっている。
市の公共施設で貯めたポイントを店舗で利用
読み取り端末はスマホのNFC機能を利用
「ゆうすいポイント」は、清水町の住民サービス向上に向けた取り組みとなる。清水町の生活者は、図書館、温水プール、子育て総合支援センター、地域交流センター、こども交流館などで「ゆうすいポイント」が貯まる。また、加盟店舗では100円ごとに1ポイントが付与され、貯まったポイントは1ポイントを1円として使用可能だ。ドゥシステム 取締役 石川良一氏は、「清水町では、公共施設の利用率を高める狙いがあるそうです。また、地域の施設で貯まったポイントが店舗で使えますので、地域活性化につながると期待しています」と話す。
清水町では、FeliCaポケット搭載の独自カードを発行。サービス開始日となった10月2日の町民体育大会では、300ポイント付きのカードを約1,000枚配布したという。1月末時点で約5,300枚のカードが配布され、ポイントも約98万ポイントが流通。また、イオンが発行するご当地WAON、おサイフケータイをポイントカードとして使うことも可能だ。
加盟店のポイント読み取り端末は、スマートフォンのNFC機能を利用しており、利用者はカードをスマホにかざしてポイント貯めたり、使ったりできる。
2017年1月末現在、利用可能店舗は75店舗。3月末まで100店舗限定で、初期費用・月額利用料無料でサービスをスタートできる取り組みを実施している。石川氏は、「生活者は、ポイントを一生懸命に貯めている感覚はありますが、今後は施設や買い物で貯まったポイントを店舗で如何に使っていただくかに力を入れていきたいです」と意気込む。将来的には、健康増進のためのポイント付与、巡回バスでのポイント付与など清水町の各課でポイントによる啓発も行っていく予定だ。