2017年6月29日21:44
TISは、リテール決済ソリューション「PAYCIERGE」のAPI基盤に、日本アイ・ビー・エム(日本IBM)の提供するAPI Management製品である「IBM API Connect」、「IBM DataPower Gateway」、および「FinTechカードAPI」を採用したと発表した。
TISでは、銀行、クレジットカード会社、流通業、鉄道・航空業、通信事業者などの企業に対し、リテール決済ソリューション「PAYCIERGE」を展開している。「PAYCIERGE」では、デビットカード、プリペイドカード、クレジットカードなどのバックエンドシステム、CLO(Card Linked Offer)やカードコントロール、モバイルWalletなどの決済ソリューションを提供している。2016年12月からは、アライアンスとオープンAPI基盤を積極活用するというコンセプトの「PAYCIERGE 2.0」としてさらなる拡販を行っている。今回この「PAYCIERGE 2.0」のAPI基盤にIBM API製品群を採用することで、同サービスを利用する企業にAPIによるデータ連携および新しいアプリケーションを開発できる基盤を提供するそうだ。
「PAYCIERGE 2.0」のAPI基盤は、TISのIaaSとIBM API Connectを組み合わせ、PCI DSS、FISCの基準に対応したクラウドサービスとなる。企業が独自にAPI基盤を構築するのと比べ、導入費用と期間を削減できるという。また、共同利用型でありながら、利用者企業の区画を設けることで、利用企業ごとの独自のサービス構築が可能だ。
日本IBMは、2016年からオンラインバンキングやクレジットカード業務に関連したサービスを提供する企業向けに、汎用的なAPI製品の提供を開始した。今回採用された「IBM API Connect」および「IBM DataPower Gateway」は、容易な開発、堅牢なセキュリティー等を提供するAPI統合管理プラットフォームであり、国内外での多数の実績を有しているという。