2017年8月20日9:00
マーケットプレイス融資、あるいはP2P融資と呼ばれるビジネスモデルが壁に突きあたっている。この1年半は貸倒れが増え、赤字が増えつづけている。
マーケットプレイス融資のプロスパーの2016年最終損失は1.187億ドルの赤字となった。2015年は2,600万ドルの赤字だから、損失が急拡大している。
プロスパーは2015年クレディスイスから1.65億ドルを資金調達した時が絶頂だった。フィンテックがもてはやされていた頃である。時価総額は20億ドルといわれた。
2017年8月第1週の報告によると、時価総額は5.5億ドルに大幅ダウンとなった。プロスパーの株式10%と交換に中国のLincaから5,000万ドルを調達する際の時価総額である。
格付期間のFitchによると、クレジットカードの2017年第2四半期の貸倒率は3.29%。過去4年間で最も高いレベルになっている。
フィンテックの高収益セクターとして注目を集めていた融資セクターだが、景気拡大期で損失を膨らませるという失態を演じている。視界は依然として悪い。