2018年6月19日9:05
クロスボーダーペイメントのプラットフォームを提供するニュージーランドのLatipayは、UAE・ドバイで中国人向けのモバイル決済サービスである「Alipay(支付宝:アリペイ)」を加盟店向けに提供開始する。
クロスボーダーの決済プラットフォームを提供
さまざまなモバイル決済をサポート
Latipayは、ニュージーランド、オーストラリア、ドバイ、シンガポール、中国にオフィスを構えている。また、スタッフの85%は中国人だという。同社では、オンラインとオフライン双方において、クロスボーダーの決済ソリューションを提供しており、Alipay、WeChat Pay、LINE Pay、Doku Wallet(インドネシア)をはじめ、さまざまなモバイル決済をサポートしている。
同社では、UAE・ドバイにおいて、Alipayに対応したプラットフォームを初めて提供する。Alipayのアクティブユーザー数は 6億人を超え、中国国内で 4,000 万以上の加盟店で利用可能だ。日本では中国人観光客向けの決済手段として、5万店舗以上が導入していると言われるが、ドバイでも中国人観光客の購買力に期待する店舗は多い。
ドバイの加盟店は、同社と契約することで、Alipay決済の対応が可能となり、中国人観光客の多くを取り込むことができる。同社では、オーストラリアやニュージーランドにおいてAlipay決済を提供しているが、6,000~7,000のクライアントがいるそうだ。
Alipay対応で中国人観光客の取り込みが可能に
加盟店向けのアプリを開発
すでにドバイのショッピングモールやホテルに対して営業をしており、4月中旬の時点では、1カ月後からサービスが動き出すとした。Alipayのユーザーは、スマホのロケーション検索により、どの店舗でAlipay決済が行えるかを調べることができる。また、店舗でプロモーションを実施する際、スマホにメッセージを配信するなど、利用者に訴求できるとした。
Latipayでは、加盟店向けのアプリケーションを開発。加盟店は、スマホやタブレットなどの端末、VerifoneやCastles Technologyなどの端末を利用して決済を受け入れることができる。今後は、ローカルのビジネスを行っている企業とも連携していきたいとした。
Latipay マネージング・ディレクター Pat McCammom氏は、「将来的に、ドバイの店舗での決済をよりスムーズできる方法を提供していきたいです。お客様がさまざまな支払い手段から好きな方法をお選びになり、支払いが出来る環境を整えていきたいです」と意気込みを語った。
※取材は2018年4月15日、16日にUAE ドバイで開催された「Seamless Middle East2018」のLatipayブースにて