2018年10月22日10:00
JR東日本の子会社でベンチャーへの出資や協業を推進するCVCのJR東日本スタートアップと、モバイル決済システムの開発を手掛けるShowcase Gig(ショーケース・ギグ)は、駅ナカ施設の混雑緩和とキャッシュレス化の推進を目的として、資本業務提携することを合意した。出資は9月28日付けで、2018年2月にJR東日本スタートアップが設立して以来、4件目の出資となる。
駅ナカなどJR東日本グループの商業施設には、多くの飲食店や小売店があり、いかに利用者の待ち時間を減らしスムーズにサービスを提供できるかは大きな課題となっている。こうした中、ショーケース・ギグは事前注文・決済ができるモバイルオーダー&ペイプラットフォーム「O:der」を展開しており、利用者が券売機や店頭で並ぶことなく、キャッシュレスで商品を受け取ることを可能にするとともに、店舗側ではオペレーション軽減による店舗省人化を可能にする。
JR東日本グループでは、こうした‟スマートな決済”を実現できるソリューションに親和性を感じるとともに、同社が数多くの施設で同アプリの導入実績があることを踏まえ、今回の資本業務提携へと至った。
今後は両社で首都圏の駅ナカ施設で「O:der」を試験的に導入や、タッチパネルによって事前注文・決済ができるSuica等交通系電子マネー対応の店舗省人化ハードウェアの共同開発を進めていく方針だ。