2018年12月21日18:20
JR九州と、モバイルオーダー・決済システムを手掛けるShowcase Gig(ショーケース・ギグ)は、JR九州グループの鉄道事業や流通・外食事業等におけるデジタルサービス強化を目的として、資本業務提携を行ったと発表した。
JR九州とショーケース・ギグは、共同開発の形で 2016 年より列車予約や時刻・運賃検索、JR九州運行情報など基本的な鉄道アプリ機能に加え、ゲーミフィケーション機能なども搭載したJR九州の公式スマートフォンアプリ「JR九州アプリ」を提供している。現在、75 万ダウンロードを突破するとともに、列車のネット予約に占める比率は毎月30%を超えているそうだ。
現在、JR九州グループが運営する飲食店や小売店、宿泊施設などでは、店舗におけるインバウンド(訪日外国人)対策や少子高齢化による労働力不足が大きな課題となっているそうだ。ショーケース・ギグでは飲食店などの実店舗において、スマートフォンだけで注文・決済を済ませることができる、モバイルオーダー&ペイプラットフォーム「O:der(オーダー)」を提供している。同サービスによって、店舗利用者は券売機や店頭で並ぶことなくキャッシュレスで商品を受け取ることが可能になり、店舗側ではレジ打ちなどのオペレーションを削減することができ、省人化・省コスト化につながると期待する。
両社は今回の提携を通じ、「JR九州アプリ」におけるネット予約の操作性向上・利用シーンに応じた情報提供の最適化といった機能強化や、他の交通機関等を含めたシームレスな検索・予約等の実現の検討に取り組むほか、ショーケース・ギグの持つ技術力やノウハウを活用し、JR九州グループの流通・外食事業等の現場における人手不足やキャッシュレス化、インバウンド対策といった課題に力を合わせて取り組んでいく方針だ。