2019年2月27日9:00
英国議会と規制当局は、キャッシュレスが進展する社会において、現金を利用する人々が完全に締め出されることを避けるため、現金システムの見直しを求めている。
英国では、現金需要の減少で、現金引出専用機やATMが次々に撤去されている。2018年下期だけで3,000台という数にのぼる。2018年末時点のATM台数は6万台だ。
採算が合わなくなったATMは今後も撤去される。現金生活者を保護するためには、この事態は避けなくてはならない。
一案として浮上しているのが、政府機関がATMを運用するというもの。銀行や金融機関ではなく、政府機関が主体となって社会インフラを維持するというのはめずらしい。