2019年10月21日16:32
富士通は、スーパーマーケットの実店舗で来店客がレジに並ぶことなく自身のスマートフォンだけで買い物ができるスマートPOSアプリ「USMH公式モバイルアプリ」(スマートPOSアプリ)、および基盤システムをユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)と共同で開発したと発表した。
U.S.M.Hと同社は、6月から事業会社のカスミの従業員向けに先行導入していたスマートPOSアプリの、ユーザビリティや機能の検証と改善をすすめ、10月21日からカスミの筑波大学店とカスミ本社内店舗「KASUMI LABO」で、来店客向けに展開している。これにより、来店客は会計するためにレジに並ぶことなくスマートフォンで商品登録および決済を行うことができる。
「USMH公式モバイルアプリ」は、スマートフォンのカメラを活用した購入商品登録およびキャッシュレス決済の機能を搭載している。来店客は、事前に自身のスマートフォンにアプリをインストールしクレジットカードの情報を登録した後、店舗で購入したい商品のバーコードをアプリで読み取り、購入リストに商品を登録することで、レジに並ばずに決済ができる。また、来店客は決済後にスマートフォンに表示されるQRコードをサービスカウンターに設置されたQRコードリーダーにかざすことで、次回の買い物が可能となる。
基盤システムは、マイクロサービスアーキテクチャーを採用したプラットフォームで、必要に応じて機能の追加、連携が可能だ。今回、スマートPOSアプリ向けに既存の商品、価格マスタと連携するAPIや販売管理システムなどを基盤システム上に開発した。また、利用者のなりすまし防止に向けて同基盤システム上に二段階認証による利用登録機能を実装することで安全性を高めているという。
U.S.M.Hは、今回の展開を皮切りに11月より順次カスミの各店舗に拡大し、来年度以降、U.S.M.Hのグループ各社へ展開する。また、U.S.M.Hと同社は今後、消費者行動の把握、分析などといった同アプリの機能強化を図るという。
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ペイメントナビ編集部
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