2019年10月24日18:00
大日本印刷(DNP)は、2019年10月24日、流通・小売関連の企業が店頭で国際ブランドのクレジットカードを即時発行できる「DNPカード即時発行サービス」の提供を開始すると発表した。
流通・小売業向けサービスは、Visa、Mastercard、JCB、American Expressの4つの国際ブランドに対応し、発行手続きに必要な法定書面の出力機能や、一定期間内にクレジットカードを受け取らなかった顧客には工場からの発送に自動で切り替える機能などを有し、店頭での利用者の利便性を高めるとともに、発行企業の業務効率の向上を図るという。なお同サービスは、10月24日の提供開始に先立ち、クレディセゾンに採用されている。
具体的には、店舗での受付やウェブサイトからの申し込みによるクレジットカード発行依頼のデータをもとに、店頭に設置した即時発行機でクレジットカードのICチップへの情報の書き込みや券面へのカード会員番号等の印字を行う。また、申し込み時に貸金業法で定められた必要な文書をその場で発行する。さらに、与信審査完了後すぐに店舗でクレジットカードを渡すことができるため、顧客の購買機会を損失せず、利便性が向上するとしている。
また、申し込み者が、規定期日内に店頭でクレジットカードを受け取らなかった場合、カード発行依頼データをDNPの工場に自動的に転送し、自宅等へ郵送することが可能だ。
DNPは、同サービスの流通・小売業への販売により2024年までに累計10億円の売上を目指す。また、今後は「DNPカード即時発行サービス(KIOSK端末型)」と連携し、生活者が自分で端末を操作することによりクレジットカードを受け取ることができる機能・サービスを提供するとしている。