2020年5月11日10:00
オンラインタップルーム実行委員会は、 新型コロナウイルス感染症拡大により長期間の営業自粛を余儀なくされたビアバーやビールメーカーの収益確保をサポートするために、 Web上の仮想タップルームを通じてオンライン営業ができるプラットフォームサービス「オンラインタップルーム(OnT)」をリリースした。
OnTは、新型コロナで苦境に陥ったビアバーを守るためのサービスであるという。利用者は、Web上でビアバーを選んで入店料を払い、ビールをオーダーすると、メーカーやインポーターからビールが自宅に届く。ビールを受け取ったら、各ビアバーが運営する仮想タップルームに「入店」して乾杯する。
OnTの魅力は、スタッフや仲間との時間を共有できること。いつもの店舗に家から通えるサービスであるという。タップルームに通う人が増えると、店舗を守るための売上が確保できるとした。
OnTでは、利用者はサイト上に登録されたビアバーから行きたい(支援したい)店舗を選び、OnTチケット(参加料)を電子決済「PayPal」で支払う。次にブルワリーリストからOnTオリジナルのビールセットを選択、メーカーから発送されたビールを代引きで受け取る。利用者は、ビアバーから届くOnT開催概要に従って開催日に指定方法で仮想タップルームに“疑似来店”。自宅にいながらスタッフや他の利用者と交流することができる。
OnTチケットを購入すればビールを購入しなくても利用できるため、利用者は複数の店舗を行き来する「はしご酒」のような楽しみ方もできる。全国どの地域からでも利用可能だ。
電子決済利用とオンライン接客のため、スタッフや利用者同士の感染リスクがなく、実店舗休業中でも売上が見込める。店舗の魅力をPRすることで、通常営業に戻った時の来店促進や新規顧客の獲得につながるとしている。また、オンラインならではのイベントや集客力のあるコンテンツを企画することで、新たな収益源として中長期的に活用できるそうだ。
なお、OnT実行委員会の核となる団体「 静岡クラフトビアマップ 」は、 県内のビアバーやブルワリーを紹介する小冊子「静岡クラフトビアマップ」を約15万部刊行するなど、 ビール文化の発展と普及に努めているという。
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ペイメントナビ編集部
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