2020年6月1日19:15
iXIT(イグジット)は、ジーエルシーと共同で開発した、新型コロナウイルスの感染拡大を受け急増する非密集・非接触需要に対応するソリューションとして、小売業界向けモバイルオーダープラットフォーム「Bopis Cloud」の販売を開始した。BOPISとは、 Buy Online Pickup In Storeの略で、 ネットで注文し、店舗で受取るサービスとなる。
今回、「Bopis Cloud」として小売業界向けモバイルオーダープラットフォームをリリースし、 急増する非対面サービス需要への対応を支援するとともに、労働人口の減少を背景に深刻な労働力不足の課題を抱える小売業のデジタルトランスフォーメーションの支援を強化していくそうだ。
「Bopis Cloud」 は、BOPIS導入・実現のための、システムプラットフォームとなる。モバイルオーダーに必要な機能をワンストップで提供し、レジ・POS、ロッカー、AIチャットボット等の周辺システムとも連携可能で、現行システムを活かす形での導入が可能だ。
店舗にとっては、省人化、省スペース化による収益改善が期待できる。今後、労働人口減少に伴う、人員確保が困難になることへの対策としての省人化ソリューションとしても、売場面積の削減を前提した省スペース化ソリューションとしても、小売業の収益改善に貢献可能だという。
また、新型コロナウイルスの世界的な流行により、これまで現金でしか買い物をしなかった顧客が、 ECを利用する傾向はより一層高まっている。これまで現金しか利用せず、ID-POS連携が困難だった顧客が、プラットフォーム上にのることで、より多くの顧客データの蓄積がなされ、チャットボット、DMP、CDP等も活用することで、One to Oneマーケティングをより効果的に行うことが可能となる。
さらに、BOPISが導入された店舗では、必要な商品を、手元のスマホアプリで、隙間時間で購入し、当日、指定した時間での受取りが可能だ。商品探索時間、買い回り時間、レジ待ち時間など、買い物に関わる時間を削減できる。
なお、「Bopis Cloud」は、各種ソリューションとの連携を行うことが可能だ。宅配ロッカー業界のフルタイムシステムのロッカーシステムと、「Bopis Cloud」を連携させ、都内の食品スーパーマーケットにて商品受取ロッカーサービスを展開してきた。こうした事例をもとに、小売業向けの“ネット注文・店舗受取”サービスの構築支援を強化していきたいとしている。
また、利用者の問い合わせサポートを自動で行える同社の多言語AIコンシェルシステムと連携が可能だ。同システムはAIチャットボットとWEBやサイネージを組み合わせ、 SNS、 モバイル、 デジタルサイネージ上などのさまざまなデバイスで、利用者とテキストや音声での自動応答が可能だという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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