2020年6月16日7:00
住友商事は、欧州住友商事会社 (本社 : 英国ロンドン)を通じて、ポーランドにて、バス・鉄道チケットのオンライン販売、民間バス事業者向けシステム提供、およびオンデマンド型バスサービスを手掛ける、Teroplan S.A. (本社 : ポーランド) に出資参画した。これは、欧州住友商事会社におけるR&D投資支援制度 を通じたスタートアップ投資となる。
Teroplanは、民間バス事業者約 400社向けに運行管理・価格設定システム、一般利用者向けにルート検索システム(年間の検索回数2億回超)やバス・鉄道チケットのオンライン予約・決済システム(年間300万枚チケット販売)を提供している。また、乗客の乗降データなどを解析することで、移動手段が限られるポーランドの利用者へオンデマンド型バスサービスを展開している。ポーランドと似た状況にあるセルビアやウクライナにも進出しているそうだ。
住友商事グループは、Teroplanへの参画を通じ、ポーランドに留まらない中東欧におけるオンデマンド型バスサービスの横展開を目指す。また、多岐にわたる事業基盤を生かしながら、地域で必要とされる、例えばカーシェアなどを追加することで地場に根差したモビリティサービスの普及、および多様化に取り組む。チケットのオンライン決済やオンデマンド型バスサービスによる指定先での乗降は、ソーシャルディスタンスを確保する施策としての側面もあり、Teroplan とともに、社会のニーズに沿ったモビリティサービスの在り方の追求に取り組んでいきたいとしている。
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ペイメントナビ編集部
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