2020年9月7日16:35
決済代行事業者のソニーペイメントサービスと、日商エレクトロニクス(日商エレ)は共同で、日商エレの不正検知サービスブランド「Tranfis」とソニーペイメントサービスが契約するサイバーソースの不正決済検知ソリューション「Decision Manager」を利用した不正検知サービスの提供を開始すると発表した。両社では、属性・行動分析型の不正検知サービスを提供する。
不正検知サービスは、エンドユーザーのユーザー情報(端末・アクセス元情報など含む)、注文内容、配送先情報など、さまざまな情報から、不正リスクを判定する仕組みだ。加盟店で商品・サービスを提供する前に、不正利用かどうかを確認することが可能だという。ソニーペイメントサービスが提供する決済代行サービスと連動しているため、決済と同時に不正検知を実施でき、リアルタイムに結果を確認可能だ。また、継続的な不正対策として月次で不正傾向をまとめたレポーティングも提供する。
特徴として、オンラインで不正検知を行い、不正検知の結果に応じた追加認証を実施できる。不正検知にて疑わしい取引と判定された取引に限って、追加認証を行うことにより、かご落ちリスクを最小限にできるそうだ。
また、不正検知サービスブランド「Tranfis」を提供している、日商エレの実績を持つ不正検知専門のデータアナリストが、加盟店の運用コストを削減しつつ、独自の不正傾向や特徴を分析する。加盟店に合わせた高精度な不正検知を提供することによって、不正被害を防止しながら、厳格にルール設定した場合に比べて、売上損失を低減させるという。
さらに、導入後もコンサルティングを継続し、不正対策後の経過に合わせてチューニングも行う。
なお、「Decision Manager」は、サイバーソースが提供する不正決済検知ソリューションだ。全世界で年間680億件を超えるVisaトランザクションとサイバーソース利用加盟店トランザクションを参照して不正な決済取引を検出、出荷・役務提供前に損失を未然に防ぐそうだ。サイバーソースは決済全般をサポートするVisa Inc.の完全子会社であるCyberSource Corporationが100%出資する日本法人となっている。