2020年10月19日7:10
富士通は、スーパーマーケットやドラッグストアなどの小売業者に向けて、消費者がユニファイドコマースやフリクションレスショッピングなどのオンラインとオフラインを融合した買い物ができ、小売業者は業務効率化とデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進できる新たなソリューションとして、「FUJITSU Retail Solution Brainforce(フジツウ リテール ソリューション ブレインフォース:Brainforce)」を提供すると発表した。「Brainforce」は、データベースや情報分析、決済などの業務アプリケーションをクラウド上に展開し、それらにアクセスするためのAPIとスマートフォンアプリで構成しており、必要な機能を短期間で構築できるという。
第一弾として、スマートフォンのアプリで商品バーコードをスキャンすればレジを通さず決済できるサービス「FUJITSU Retail Solution Brainforce ウォークスルーチェックアウト」、およびキャッシュレス決済に特化したサービス「FUJITSU Retail Solution Brainforce キャッシュレス決済」を2020年10月16日より販売開始した。これにより、消費者は店舗におけるレジ待ちから解放され、合計金額や以前の購入履歴を確認しながら新たな買い物体験ができるという。また、小売業者は、レジ対応人員の効率化やレジ台数見直しによる運用コストと店舗スペースの削減や、より詳細な購買データの収集などが可能になる。
Brainforce ウォークスルーチェックアウトとBrainforce キャッシュレス決済は個別見積となる。「Brainforce」シリーズとしては、今後、ネットスーパーやギフト予約販売、インストアマーケティング施策、従業員の業務支援機能などを順次商品化し提供予定だ。また、店舗内外で利用できるスマートフォンアプリのテンプレートも拡充していくという。
富士通では、「Brainforce」シリーズ全体で、2022年度末までに関連ビジネスを含め約200億円の売り上げを目指している。
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ペイメントナビ編集部
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