手のひら静脈と指紋による100万人規模の認証技術を開発(富士通研究所)

2011年6月2日10:38

富士通研究所は、2011年6月1日、手のひら静脈情報と指3本の指紋情報を組み合わせた生体認証技術を世界で初めて開発したと発表した。手のひら静脈と指紋の両方の情報を利用することで、100万人規模のデータの中から特定の個人を識別する処理を2秒以内に行うことができるという。

手のひら静脈の高速撮影の開発で蓄積したノウハウなどにより、手のひらを一度かざす一連の動作の中で手のひら静脈と指紋の情報を安定に取得し、一度の操作だけで高い精度の認証が可能だ。また、100万人という識別対象の人数から、識別対象データを高速に絞り込むための技術を開発。手のひら静脈と3つの指紋から合わせて4つの絞り込み用特徴情報を抽出し、同情報を用いて、高速な識別対象数の絞り込みを実現している。 さらに、識別の高精度化のため、手のひら静脈と3つの指紋情報を用いて、個人の特定を行う。絞り込んだデータを対象に識別処理を行い、手のひらと3つの指紋の識別結果を合わせて判定することにより、正確かつ安定に1人を特定する融合判定技術を開発した。識別処理を並列して行う技術も開発。識別すべき人数に応じて識別処理を行うサーバの数を増減させることも可能で、クラウド環境での利用に適しているという。

富士通研究所では同技術により、100万人規模のユーザーが手ぶらで本人確認できる認証サービスが提供できるようになると期待している。例えば、身分証明書などを持たずに生体認証だけで本人確認を行うことができるため、セキュリティと利便性が求められるさまざまなシーンでの利用が期待できる。また、サーバの台数を追加することで大規模な認証が可能なことから、住民登録が完備されていない国において、1人ずつにIDを付与して情報社会基盤を立ち上げる際の基本システムとしても利用できる。

同技術では、入国管理や社会IDなどで用いられている汎用製品の指紋センサーから出力される指紋画像データをそのまま利用することが可能だ。そのため、すでに普及している指紋センサーに手のひら静脈認証を追加するだけで導入が行える。

富士通研究所では今後、同技術のさらなる高速化と高精度化を進め、2011年度中に1,000万人規模の認証を可能とするとともに、さまざまな利用シーンへの適用を検討していきたいとしている。

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