2011年8月2日12:05
大日本印刷子会社のDNPデジタルコムは、Android搭載タブレット端末を使って、会員情報の新規登録や変更などの管理を店舗で行えるアプリケーション「店頭顧客登録システム」を開発したと発表した。すでに8月2日の本格的な販売に先駆け、赤ちゃん本舗での会員情報の登録システムとして採用された。
同アプリケーションは、Android搭載タブレット端末の画面上で、新規会員登録、登録内容の変更、退会の申込手続きが行えるのが特徴だ。通信回線を利用しているため、その日のうちに店舗や本部の会員データベースに情報を反映でき、会員情報管理の作業負荷を大幅に軽減することができるという。端末の通信可能エリア内であれば利用できるため、店舗の外でのイベントでも、会員募集と情報の即時登録などを行える。
また、端末の指示により簡単な操作で顧客自身が入力することができ、登録手続き終了後、端末内の個人情報データを即時に消去するキャッシュクリア機能により、情報漏えいのリスクを軽減している。
複数店舗で利用する場合、端末の必要数を導入するだけでよいため、キオスク端末などの専用設備を導入する場合と比べて、低コストで水平展開できるという。
参考価格は、入力画面の設計から、会員データベースとの連携までのシステム構築で400万円(税抜き)からとなっている。
今後DNPデジタルコムは、同店頭顧客登録システムを流通業界に向けて積極的に販売するとともに、CRMサービスや会員向けキャンペーンなども含めた周辺業務も取り込み、2012年度までに3億円の売上を目指す。